前回は、フォニックスの習得にはOxford Reading Clubがおすすめと書きました。こちらの記事では、Oxford Reading Clubがどういったものなのか、具体的な活用方法、サービスの利用開始方法についてご説明します。
無料体験から始められるうえに、オックスフォード大学出版局の様々な本の中身を読むことができるので、やっておいて損はありません。むしろ、後になってから、早く知っておきたかったと思うことになる前に、とりあえず覗いてみてはいかがでしょか。
目次
Oxford Reading Clubの特徴
サービスの概要
Oxford Reading Clubは、イギリスのOxford University Press社(オックスフォード大学出版局)が提供する英語学習者向け(英語のネイティブ/非ネイティブを問わない)のサービスです。
Oxford Reading Clubには、次のセクションの表のように難易度の異なる13シリーズ、計1021冊の本が収載されており、各シリーズ内でも細かくレベル分けされています。なかでも「Reading Stars」と「Oxford Phonics World Readers」はフォニックスに特化したシリーズで、これらを通してフォニックスの手法をマスターできるよう作られています。
Oxford Reading Clubには、フォニックス以外にも取り組みやすい簡単なレベルの本が無数にあり、要点を漏れなく、繰り返して学べるだけでなく、その時の気分に合わせてたくさんの中から好きな本を選べるので、飽きることなく英語学習を続けることができます。
イギリス英語で書かれているの?
『オックスフォード』と聞くとイギリス英語が使われていると思われるかもしれませんが、アメリカ英語も多くのシリーズに取り入れられています。
提供される音声にもイギリス発音とアメリカ発音があり、下表に国旗で示しました。
シリーズ名 | 冊数(シリーズ内レベル分け) |
Reading Stars 🇺🇸 | 65冊(Level 1 ~ 3) |
Oxford Reading Tree 🇬🇧 🇺🇸 | 297冊(Level +1 ~ 9) |
Oxford Phonics World Readers 🇺🇸 | 15冊(Level 1 ~ 5) |
Tick Tock! Readers 🇬🇧 | 47冊(Level 1 ~ 3) |
Dolphin Readers 🇺🇸 | 31冊(Starter ~ Level 4) |
Let’s Go Readers 🇺🇸 | 55冊(Begin ~ Level 6) |
Classic Tales 🇺🇸 | 36冊(Level 1 ~ 5) |
Happy Readers 🇬🇧 | 42冊(Level 1 ~ 6) |
Read with Phinnie 🇬🇧 | 58冊(Level 1 ~ 6) |
Oxford Read and Imagine 🇬🇧 🇺🇸 | 42冊(Early Starter ~ Level 6) |
Oxford Read and Discover 🇬🇧 🇺🇸 | 58冊(Level 1 ~ 6) |
Dominoes | 86冊(Quick Starters ~ Level 3) |
Bookworms (Oxford Bookworms Library) | 189冊(Starter ~ Level 6) |
※ このサービスでは、DominoesシリーズとBookwormsシリーズの音声の提供はありません。別売のオーディオパックではイギリス発音とアメリカ発音の音声が提供されています。
音声を再生できる
Oxford Reading Clubに収載されているシリーズのうち、DominoesとBookwormsを除くすべてのシリーズで音声も提供されています。
ページをめくるのに合わせて音声が再生されるので、CDのような手間もありません。
音声の再生速度は5段階から選べるようになっているので、最初のうちはゆっくりしゃべって欲しい、慣れてきたら速いほうがよいという場合の使い分けもできます。
【再生速度の変え方】下の画像の右側にあるダイアルをカメさんまたはウサギさん方向にスライドさせて速度を変更します。
再生速度を変えても音質はよく、自然に聞こえます。
Oxford Reading Clubの活用の仕方
1冊につき5つのアクティビティがある
それぞれの本(DominoesとBookwormsのシリーズを除く)には、ステップ1~5のアクティビティが提供されています。
どのステップからやっても構いませんが、基本的には、まず単語クイズ(ステップ1. Warm Up)から始まり、朗読を聴き(ステップ2. Listen Up)、自分で読んでみて(ステップ3. Read)、声に出し(ステップ4. Speak Up)、おさらいのクイズ(ステップ5. Wrap Up)という流れです。
ステップ1と5はゲーム感覚でできるクイズなので、楽しみながら単語の発音とスペリングを次々と覚えることができます。次々とボタンをタッチ(タブレット、スマートフォン)またはクリック(パソコン)していくので、小さなお子さんの場合はパソコンよりもタブレット等のほうがやりやすいかもしれません。
Warm Up(ウォーミングアップの単語クイズ):読む前に知っておくとよい単語が出題されます
Listen Up(音声を聴く):音声が流れ、自動でページが進みます
Read(読む):電子書籍を読むように自分で読んでみます(黙読)
Speak Up(声に出す):声に出して読み、音声を録音すると機械で評価してもらえます
Wrap Up(おさらいのクイズ)
アクティビティをこれほどやれば、各1冊を未消化で終わることもなさそうです。かなり充実した内容で、完全に読め、理解できるように設計されています。
ちなみに、最も難易度の高いBookwormsシリーズと次に難しいDominoesシリーズはステップ3しかありません。これらのシリーズは作品を読むことが目的であり、電子書籍と同じように読書のみに利用できます。(なお、別売のオーディオパックを購入すればイギリス発音とアメリカ発音の音声を聴くこともできます。)
本が多すぎて選べない。どれから始めればいいの?
ほぼ初めて英語に触れる場合
シリーズも本も多すぎてどれからやればいいのかわからないという方で、英語の学習経験がほとんどない場合は、ぜひリーディングチャート(下記の画像)をご利用ください。
英語を学んだことがほとんどなければ、このチャートの「スタート」地点から始めればよいのでシンプルです。
これを上から下に向かってやっていくだけで、シリーズを横断して徐々にステップアップしていけます。また、現在どの辺りのレベルにいるのかも分かります。
ちなみに、リーディングチャートの『スタート』地点にあるReading Starsシリーズをはじめ、このチャートの上のほうに位置する本がフォニックスや英語の土台作りを目的としたものです。
すでに英語学習の経験がある方
リーディングチャートではどこから始めればよいのか分からないので、ぜひレベルチェックを受けてみましょう。
パソコン上でOxford Reading Clubにログインしたら、右側に「レベルチェックテスト>>」という青文字があるので、それをクリックします。その後、英語学習経験や英語の質問に答えていくことで、どのシリーズが現在のレベルに合っているかを示してくれます。
Oxford Reading Clubの始め方
利用環境
パソコン、タブレット、スマートホンといった各種デバイスで利用可能です。タブレット、スマートホンで利用できる専用のアプリもあります。
利用料金
利用料金は月額990円(税込)で、期間中は読み放題・聞き放題・クイズし放題です。会員登録すれば14日間(80冊)の無料体験も利用できます。高価な教材のように、一気に購入した後に合わなかったという心配もありませんし、始めやすいのではないでしょうか。
2023年9月の時点で、以下の3種類の料金体系になっています。1か月間分を購入する場合と比べ、6か月間では220円お得、12か月間では880円お得です。
1か月 | 990円 |
6ヵ月 | 5720円 |
12か月 | 11000円 |
利用開始の手続き
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